このブログでは、乗り換え地や途中降機の正しい使い方を学んで、マイルを使いこなすことが、テーマです。
ANAの特典航空券なら、わずか1万5000マイルで…という記事がありました。
2016年の記事なので、その当時はそういうルールだったのかもしれません。
2020年4月現在では、この記事の大事な部分が変わっているので、解説します。
マイルの正しい使い方を学んで、もっとお得に利用しましょう。
間違っているのは、このページの中段あたりです。
Zaiのページを抜き出した上の図、一番下赤枠内
「目的地のソウルでは、24時間を超える滞在が必須となる。」となっていますが、これが2020年4月では誤りです。
目的地は24時間を超える滞在が可能ですが、必須ではありません。
「乗り換え地」と同じように24時間以内で、移動することも可能です。
次の旅程を見て下さい。
ソウルが目的地ですが、6時間しか滞在していません。
それでも、ちゃんと予約出来ます。
もちろん、ソウルは目的地なので、チケットの有効期限内(出発から1年以内に旅程が終わればよい)であれば、何日滞在しても大丈夫です。
2020年4月現在、ANAのマイルの規約・ルールを読んでみても、目的地には24時間を超える滞在が必須というような文言は見当たりません。
目的地を24時間以内で移動して乗り換え地として使うことで、より自由度の高い旅行プランが作れます。
目的地がソウルなのはわかったけど、目的地でない沖縄に数日滞在出来るって、どういうこと?
と疑問に思った方がいるかもしれませんので、マイルのルールを説明いたします。
特典航空券 3つの種類
ANAの特典航空券には、3つの種類があります。
1.国内線特典航空券
2.国際線特典
3.提携航空会社特典航空券
それぞれ、別のルールがあります。
それぞれのルールで違っている主な部分を書き出します。
1.国内線特典航空券
ANA便のみ
片道(1区間)の予約が出来る。(往復は2区間となる)
普通席のみ
年間を3つのシーズンに分け、利用する日のシーズンによって、消費マイル数が変わる。
年末年始、ゴールデンウィーク、お盆 期間に利用出来ない日がある。
予約は、Zaiが掲載された2016年6月当時は、2ヶ月前から予約出来ました。
2020年現在、年2回、運航ダイヤ期間ごとに一斉に予約開始となります。
夏ダイヤ(3月の最終日曜日~10月の最終日曜日の直前の土曜日)ご搭乗分:1月下旬頃発売予定
冬ダイヤ(10月の最終日曜日~翌年3月の最終日曜日の直前の土曜日ご搭乗分):8月下旬頃発売予定
乗り換えや途中降機(24時間を超える滞在:ストップオーバーとも呼ぶ)は出来ない。※沖縄離島便で、一部乗り換えが可能
2.国際線特典航空券
ANA便のみ
エコノミークラス、プレミアムエコノミークラス、ビジネスクラス、ファーストクラス すべて予約可能、国内線は普通席のみ
搭乗クラスによって消費マイル数が変わる。
年間を3つのシーズンに分け、利用する日のシーズンによって、消費マイル数が変わる。
利用出来ない日はないが、国内線が含まれる場合、国内線は国内線特典航空券のルールに従う。
往復のみ予約出来る。(片道は予約出来ない)
日本発の場合、途中降機(24時間を超える滞在:ストップオーバーとも呼ぶ)は出来ない。
乗り換えは、日本国内で往路・復路各2回まで可能
3.提携航空特典航空券
ANA便以外のスターアライアンス加盟航空会社運航便の予約も可能
エコノミークラス、ビジネスクラス、ファーストクラス が予約可能 プレミアムエコノミークラスは、予約出来ない、国内線は普通席のみ
搭乗クラスによって消費マイル数が変わる。
シーズンによるマイル数の変更はなく、いつでも同じ消費マイル数。
利用出来ない日はない。
途中降機(24時間を超える滞在:ストップオーバーとも呼ぶ)は、目的地以外に往路・復路いずれかで1回可能。
乗り換えは、日本国内で往路・復路各2回まで可能です。さらに、日本以外で往路・復路各2回まで可能です。
ルールの適用
単純な沖縄往復では、「1.国内線特典航空券」のルールが適用になります。
ソウルへ行くには、「2.国際線特典航空券」か、「3.提携航空会社特典航空券」を利用することになるので、それぞれのルールが適用になります。
ANA便だけでソウルへ行くと、「2.国際線特典航空券」のルールが適用になり、途中降機(24時間を超える滞在:ストップオーバーとも呼ぶ)が出来ません。
ところが、ソウルの往路か復路にANA便以外を入れることにより、「3.提携航空会社特典航空券」のルールが適用になります。
「3.提携航空会社特典航空券」の場合、国外が目的地となります。
「3.提携航空会社特典航空券」のルールにより、途中降機(24時間を超える滞在:ストップオーバーとも呼ぶ)は、目的地以外に往路・復路いずれかで1回可能なので、沖縄で途中降機したために、24時間以上滞在が可能となります。
ソウル経由(本当は目的地)にする本当のメリット
1.なかなか予約が取れない場合でも、ソウル経由にすることで、予約が出来る。
2.国内線特典航空券で予約するより少ないマイル数で予約出来る。
3.国内線特典航空券の予約より早い時期に予約することが出来る。
本来、13日東京に帰りたかったのですが、17日まで特典航空券を使った予約は出来ませんでした。
結局、予約出来たのは、8月17日になってしまいました。
しかも、19,500マイルです。
ソウル経由の15,000マイルより4,500マイル少なく済みます。
ただし、ソウル経由の場合、空港諸税4,730円が別途かかります。
6時間しか滞在しないとはいえ、国外なのでパスポートが必要になります。
まとめ
Zaiで提案していた方法でも、飛行機好きなら、いいかもしれません。
でも、24時間めいっぱい滞在するZaiのプランでは、北海道、沖縄、福岡、ソウルに宿泊するため、宿泊費は増えます。
ところが、目的地のソウルを24時間以内で離れることが出来ると知れば、乗り換え地として利用することが可能となり、ソウルでの滞在費を使わずに済みます。
もちろん、ソウルは目的地なので、時間とお金に余裕のある方は、24時間以上滞在することも可能です。
ソウルを乗り換え地(本当は目的地)として利用することで、ハイシーズンの沖縄等(北海道など)を目的としたプランを予約しやすくなる方法に応用出来ます。
正しい知識を知ることで、マイルを使った旅行の選択肢が増えるのではないかと思います。
意見、質問等がある場合は、コメント欄をご利用ください。
注意:このブログ内ではマイルといった場合には、すべてANAのマイルのことです。